メジャー1stアルバム
「どついたるねん」
2018年3月28日(水)発売
KICS-3690
定価:¥2,500
アイスクリーム MV
さっきもいた人 MV
REVIEW: 1ST ALBUM
“セックス・ピストルズの『勝手にしやがれ』以来の衝撃。嘘。これは言い過ぎ。”
“とにかく、アルバム『どついたるねん』は全15曲、捨て曲一切ナッシング。初めて聴く曲ばっかのはずなんだけどベスト盤を聴いてる感じ。「はじめまして」って感じがしない。”
イノマー
イノマーの♂ニッキンタマより引用
「どついたるねん」へ
これは私が勝手につけている、どついたるねんのキャッチフレーズだ。手前味噌ながら凄く気に入っている。そして、このメジャー1stアルバム『どついたるねん』を聴いて、このキャッチフレーズがますます確信的になった。
今作では痛快なぐらいに、その「何がやりたいのか分からないバンド」観が確立されている。
メジャーに移籍しての一枚目と言えば、お察しの通り、今作を通じ、より幅広い人に広がり、多くの人に興味を持ってもらえる機会がグンと増える時機。これまでもそのタイミングに、ほとんどのアーティストが、「これが自分たちだ!!」的な自身の具体性やアイデンティティをバシッと分かりやすく明確に伝える作風で勝負してきた。しかしヤツらは違った。「これも、これも、これも、これも全部俺ら」。そんな、一般とは真逆にして、従来の自身の延長線上的な作品カラーを貫き通してきたのだ。しかも、今回も信じられないぐらい、同じバンドの楽曲とは思えないほど、どの曲も他に近似なタイプの曲調やメゾッド、テーマやシチュエーションは皆無だったりする。結果、これまで以上に「何がやりたいのか分からない。伝わってこないバンド」とのレッテルの数が増えるのは、火を見るよりも明らかだ。
しかし、そのレッテルこそがヤツらにとっては勲章。そして誉れでもある。だって、その通りなバンドなのだから、ヤツらは。
では逆に問おう。あなたは本当に今作をキチンと聴いてみての、そのような感想だったのか?と。そして、そこに、「何がやりたいのか分からない」ことで何か不都合があったのか?と。逆に「何がやりたいかは分からないが、何かやりたいのだろう」とのバイタリティは伝わって来なかったのか?と。そう、今作は、「何がやりたいのかは伝わってこないが、何かやりたいことは、トゥーマッチに伝わってくる」そんな楽曲ばかりだし、そのようなアルバムなのだ。しいては、「何かがやりたいのか分からないバンド」という感受は、ある意味、大正解。あなたは全然間違ってないし、言っちゃうと立派な彼らの理解者と言える。
虎の穴や千本ノックばりに、自分に課せるかのように、これまで鬼の数の曲を作ってきたことは伊達ではない、どついたるねん。ヤツらが訓練のようにガンガンに量産した楽曲たちの内、選ばれた珠玉とも呼べる今回の楽曲たちは、全て凄く良質。キャッチーさや分かりやすさ、各種のオマージュやパロディを交えて、あなたを知らず知らずに口ずさませていること間違いなしなナンバーばかりだ。その上、一緒に歌ったり声を合わせると、楽しさや不思議なバイタリティ、痛快さや気持ち良さが倍増する仕組みも擁していたりもする。
先日メンバーと会った際、会話中、わりと真剣な眼差しで、「俺たちの音楽って、どんな人向きなんですかね?」と尋ねられた。そこでは、「サブストリーミングで音楽を楽しんでいる人だろうね」と、とっさに思いついた理由と共に、取り急ぎ、口から出してしまっていたのだが、いま振り返っても、あの返答は、あながち間違っていないように思える。アラカルト的に、幕の内弁当的に、プレイリスト的に、次から次へと縦横無尽に、色々なタイプを出会いや新発見と共に聴き進めていく、サブスクリプション。そんな音楽の楽しみ方と、どついたるねんの何でもありで幅広く、間口や入口もたくさんある楽曲群とは凄く相性も良さそうだ。
まさにこれ1枚でサブスクにて色々な音楽と出会い、楽しんでいる感覚を得ることが出来るヤツらの今作。結局、何がやりたいのかは分からないが、何かをやりたいのだろう ってことが伝わってくれば、それはそれで今作の役割としては充分だ!
さぁ、あえて何がやりたいのか分からないバンドを体現している、そんな、どついたるねんワールドにようこそ!!
中二的感覚インタビュアー&ライター 池田スカオ和宏
どついたるねんのみなさん、メジャー1stアルバム発売、おめでとうございます! 度重なるインタヴュー取材で「クソ」という言葉を引き出してきた「クソ誘い人」こと私が、僭越ながら、アルバムについて語らせていただきます。
私は、アルバムの発売約1ヶ月前、渋谷のトークライヴハウスLOFT9にて、メンバーと一緒に全曲試聴会というイベントを行いました。直前の告知でしたが、30人近いお客さんが集まってくれて、みんなで一緒にアルバムを聴きました。最初はメンバーたちも緊張していましたが、たっぷりお酒を飲んで、3曲ずつ聴きどころを話してもらい楽曲を聴いているうちに、自然とリズムを刻んだり、笑ったり、すこぶる楽しい空間が広がっていきました。客席を見ると、皆それぞれの乗りかたで曲を楽しんでいる光景が飛び込んできました。
私は以前までOTOTOYという配信サイトで働いており、どついたるねんに限らず、「できたばかりの音源データ」をもらうことが何回かありました。おそらく限られた人しか聴いていない状態の貴重な音源です。私は、その音源を1人になって再生する瞬間がなによりも好きでした。それはとても神聖で、とても尊くて、本当に音楽が好きでよかったなと強く思う瞬間でした。
その瞬間を1人じゃなく、みんなで共有できたら最高だと思い、『どついたるねん』のメジャー1stアルバムの試聴会を開催しました。アルバムができたのが本当に直前で、データをもらったのは試聴会の前日くらいでした。どついたるねんのメンバーは、リスナーの反応が目の前でわかるということで、楽しみ以上に怖かった部分もあったと思います。全身全霊で作った作品にどんな反応があるか、それは真剣であればあるほど反応が気になるのは当然です。
しかも、『どついたるねん』は、メジャー1st シングル『BOY』を作る際、生真面目さがゆえにプレッシャーを感じ、曲ができるまでに時間がかかっていました。また、環境が変わったひずみから、ファック松本、小林4000というメンバーも脱退することになってしまいました。2人はギターとキーボードだったので、音楽面で言えば明らかなパワーダウンでした。
それに対して、本作では吉澤幸男(ガガキライズ)が参加し、また違った風を吹き込んでいます。ソリッドで迷いのないギターサウンドは、前へ前へ突き進むどついたるねんをより際立てています。ちなみに、2017年12月20日に渋谷クアトロで行われた「どついたるねん シングル発売記念 渋谷クアトロ無料ライブ 〜ガチ★BOY〜」の会場に、ファック松本、小林4000の姿が普通にありました。メンバー同士の関係は良好だと思うのでご安心を。なんだったら物販の中にもいたので、どんな関係なのか聞いてみたいくらいです(笑)。
そして、このアルバムにはもう1人ゲストが参加しています。日本を代表するAV監督、カンパニー松尾です。「若者のすべて」にてコーラスで参加しているので絶対に聴いてください。ベテランの貫禄と、新人のような冒険心も感じる姿勢は、どついたるねんと共鳴する部分が多く、このコラボレーションはされるべくしてされたことは間違いありません。本当におしゃれです。
そして、「出汁が取れていないから収録されるかわからない」という理由で、試聴会では公開できなかった「Oh My 昆布」という曲があります。それこそが、3曲目の「R☆」で、疾走感に溢れた、ロックンロールな楽曲です。誰にでも伝わるであろうまっすぐなサウンドで、どついたるねんなりの歌詞が貫かれています。私なりの解釈をさせてください。小さい頃テレビで見たミュージシャンはとてつもなく大きな存在でした。真似をしたり、パロディになるくらいのスター性がありました。どついたるねんは、そんなミュージシャンのスター性に憧れて音楽をはじめたんだ。そんなことを感じさせる楽曲なんだと思います。
長くなってしまいましたが、どついたるねんの1stアルバム『どついたるねん』は、決して勢いだけでも、気分だけでもできたアルバムではありません。アイデア一発とか、初期衝動は、言ってみたら誰にでも作れる可能性はあります。しかし、それを作り続けるためには、人には見えないくらいの努力が必要です。どついたるねんは、そうした努力をずっとしてきたバンドです。しょうもないことで喧嘩したり、お酒を飲めないとうまくしゃべれなかったりとか、情けないところもあるかもしれません。ですが歩みを止めることなく、この作品を作り上げました。このアルバムについての評価は僕がするまでもありません。試聴会で無心で楽しんでいるお客さんたちの笑顔がすべてだと思っています。
最後に。「クソ誘い人」としてクソを引き出せない原稿になって、すいませんでした!!
西澤裕郎
2018.04.08(木) 東京・マイナビBLITZ赤坂
出演:どついたるねん
会場:マイナビBLITZ赤坂 [GoogleMap]
OPEN 17:00 / START 18:00
ADV.¥3,500
TICKET
問いあわせ:
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
2018.04.08(木) 東京・マイナビBLITZ赤坂
出演:どついたるねん
会場:マイナビBLITZ赤坂 [GoogleMap]
OPEN 17:00 / START 18:00
ADV.¥3,500
TICKET
問い合わせ:
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
2018.05.24(木) 宮城・仙台enn3rd
出演:どついたるねん / Alfred Beach Sandal
会場:仙台enn3rd [GoogleMap]
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.05.25(金) 山形・山形RAF-REC
2018.05.26(土) 青森・青森SUBLIME
出演:どついたるねん / 原田晃行
会場:青森SUBLIME [GoogleMap]
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.05.27(日) 北海道・札幌SOUNDCRUE
出演:どついたるねん / 柴田聡子 in FIRE
会場:札幌SOUNDCRUE [GoogleMap]
OPEN 17:30 / START 18:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.08(金) 新潟・新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
出演:どついたるねん / 台風クラブ
会場:新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE [GoogleMap]
OPEN 19:00 / START 19:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.09(土) 石川・金沢メロメロポッチ
出演:どついたるねん / 大野悠紀 / 台風クラブ
会場:金沢メロメロポッチ [GoogleMap]
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.10(日) 愛知・金山ブラジルコーヒー
出演:どついたるねん / 大野悠紀 / O.A.角田波健太
会場:金山ブラジルコーヒー [GoogleMap]
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.15(金) 福岡・天神The Voodoo Lounge
出演:どついたるねん / Enjoy Music Club
会場:天神The Voodoo Lounge [GoogleMap]
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.16(土) 島根・大根島HOME
2018.06.17(日) 岡山・岡山PEPPERLAND
出演:どついたるねん / ロンリー
会場:岡山PEPPERLAND [GoogleMap]
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.29(金) 大阪・十三FANDANGO
出演:どついたるねん / ザ・たこさん
会場:十三FANDANGO [GoogleMap]
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.06.30(土) 長野・松本MOLE HALL
出演:どついたるねん / ミツメ
会場:松本MOLE HALL [GoogleMap]
OPEN 17:30 / START 18:30
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET
2018.07.01(日) 静岡・静岡Sunash
出演:どついたるねん / シャムキャッツ
会場:静岡Sunash [GoogleMap]
OPEN 17:00 / START 18:00
ADV.¥3,000 / DOOR.¥3,800
TICKET